初回のレシピ紹介で、ブルーベリーマフィンを作りましたので、第5回目では、ブルーベリーのケーキにチャレンジしようと思いました。
マフィンとは生地の食感を変えてみたかったので、クレームダマンド(フランス語で「アーモンドクリーム」という意味です)を使ってケーキを作ってみようと思ったのです。
ちなみにクレームダマンドとは、タルトのクッキー生地の中に敷かれている、しっとりとした部分に使われている生地です。
ブルーベリータルトを作るのもいいなぁ・・と思いましたが、タルトは家事の合間に作るには、(私にとっては)とても手間のかかるお菓子です。
なにせタルトを作る場合はシュクレ(タルトのクッキー部分)、クレームダマンド、そして生地を焼いた後に塗るカスタードクリームと、3種類も違った味、食感の生地を作らなくてはなりません。
ショートケーキならスポンジ生地だけですし、マフィンならボウルの中で材料を次々入れて混ぜるだけ。
工程はわりとシンプルですね。
そんな手間のかかるタルトですが、クレームダマンドの部分がしっとりしていて美味しくて、私は結構好きなんです。
なので、美味しいとこ取りして、「ダマンド部分にブルーベリーを混ぜ込んで、簡単にしっとりケーキを作ってみよう!」と思い立ち、今回チャレンジしてみたのです。
まずはいくつかのレシピ本を参考にしながら、クレームダマンド生地の配合を調べました。
そして、下記の配合で試しました。
<1回目の配合>
バター90グラム
グラニュー糖90グラム
卵1個
アーモンドプードル50g
小麦粉40g(アーモンドプードルと小麦粉の割合はアーモンドプードルの方が多い)
その他ベーキングパウダー、ラム酒、ブルーベリー。
材料を混ぜて、最後にブルーベリーを生地に混ぜ込んでオーブンへ。
おおー、簡単にできる!
ブルーベリーマフィンのときのように、材料をどんどん混ぜていくだけ。
あとはアーモンドたっぷりの生地がしっとり焼き上がりを待つだけ!
そして焼き上がり。
焼き上がりは、ふっくら、ではなく、やはりしっとり。
マフィンやパウンドケーキのように膨らんで焼き上がる感じではありません。それがクレームダマンドの良さ。
そのしっとり感が今回の私のお目当てです。
いざ!焼きあがったケーキにナイフを入れると・・・
ここからがちょっと想定外だったのです。
混ぜ込んだブルーベリーがほとんど生地の底へ沈み、水分も出て、少しベッチャリしていました。
クレームダマンド部分も、アーモンドの油分もあいまってしっとり。
ひと口、お味見したところ、想像以上のしっとり、というかベッチャリ・・・。
うーん、なんか思っていたのと違うなぁ〜。
クレームダマンドのしっとりは、タルトのサクサククッキー生地と重なっているからこそ、食感にバランスが取れているんだなぁ、なるほどなぁー。
そんなことを思いながら、もう一度焼き直してみよう!と思いました。
そして後日、材料の配合を変えて再チャレンジ。
クレームダマンド生地の配合をベースにするのではなく、パウンドケーキの配合に近づけて焼いてみました。
<2回目の配合>
バター100g
グラニュー糖100g
卵2個
アーモンドプードル30g
小麦粉70g
(前回とちがい、アーモンドプードルと小麦粉の割合は小麦粉を多くしました。)
他、ベーキングパウダー、ラム酒、ブルーベリー。
そして前回同様、材料を次々混ぜ合わせていきます。
その際、一つだけ工程を変えました。
前回はブルーベリーも混ぜ込んで焼きましたが、今回は型に生地を流し込んでからブルーベリーを上から散りばめました。後乗せです。
下まで沈みませんように…と願いを込めて。笑
そして焼き上がり!
後乗せてしたブルーベリーの姿は消えていました。
さて、どこまで下に潜り込んだのだろう?とドキドキしながらナイフを入れました。
!!!
ケーキの途中で止まってくれていたらいいな、と思いましたが、残念。
今回もまたまた生地の1番下まで沈んでいました。
けれども、ケーキ生地の部分は「ベッチャリ」ではなく「ふんわり」と膨らんでいます。
アーモンドプードルがほろほろとして、程よく生地をしっとりさせてくれていました。
アーモンドプードルより、小麦粉を多めにしてよかったと感じました。
生地の下に沈んでしまったブルーベリーですが、
ケーキ生地部分がふんわりと焼けてくれたおかげで、ブルーベリーの沈み部分との食感コントラストができました。
これはこれで、良いかもしれない。
そんなこんなで、ブルーベリーのアーモンドプードル入りケーキが出来上がり。
さて。
ケーキの名前は何にしましょう?
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アオニサイファームブルーベリー農園 フードメニュー検討メンバー。小学校の頃からお菓子作りを楽しみ、カフェでアルバイトをしていた際にお客さんへ提供するお菓子を作っていた経験あり。本業は自宅ピアノ教室講師で、夫はアオニサイファームを写真等でサポートしているAKIPIN。