ブルーベリーは大きく分けると、「ハイブッシュブルーベリー系統」・「ラビットアイブルーベリー系統」の2系統があり、6月〜8月が収穫期です。
その前に、この『系統』という言葉、一般的にはあまり使わないですよね。一方『品種』はお馴染みかもしれません。
『系統』は、『品種』よりも大きなくくりで種類を区別する言葉です。『系統』の中にさまざまな『品種』があるというわけですね。
では、それぞれの系統の特徴を下記のとおり見ていきましょう。
「ハイブッシュブルーベリー系統」は寒冷地に適した系統で、果実品質が非常に優れており、大粒で皮が薄く、種がまったく気になりません。
この系統はさらに2つの系統に分けられ、アメリカ北東部を中心に分布する野生種を改良した、果実が大粒で味の良い品種が多い「ノーザンハイブッシュ系統」、もう一つがその改良版で、樹形がコンパクトながらも大きな実が収穫できる「サザンハイブッシュ系統」があります。
「ラビットアイ系統」は、育てやすく暖地に適した系統で、比較的土壌を選ばず、樹生が強く、高温や乾燥にも耐えられます。
熟す前の実がウサギの目のように赤くなることから名づけられました。
甘味系でフレッシュ感があり、酸味が少なくマイルドで食べやすいのが特徴です。
以上、聞き慣れないカタカナをたくさん書いてしまいましたが、ともかく<高品質なハイブッシュ><マイルドなラビットアイ>と頭の片隅に覚えていただけると幸いです。
日本に導入されているブルーベリーの品種は全体で100近くにも及びます。
「とにかくおいしいブルーベリー」を作ることに徹底的にこだわるアオニサイファームでは果実品質・風味・完熟時期等を踏まえ、栽培する系統・品種を選び抜きました。
そして、「ハイブッシュブルーベリー系統」14品種、「ラビットアイブルーベリー系統」9品種の計23品種、合計約900本を栽培しています。
中でも、観光農園で一般の皆様に喜んでいただくことを念頭にスタートしたアオニサイファームが特に力を入れ、全体の6割も栽培しているのが「ハイブッシュブルーベリー系統」です。
「ハイブッシュ」は「ラビットアイ」より収穫量は少ないうえに、完熟期が梅雨の時期と重なってしまうため、観光農園にとっては難しさのある系統でもあります。
でも私は、どうしてもこの品質の高さを、美味しさをより多くの方に味わっていただきたいのです。ここには徹底的にこだわっていきます。
全体の4割を栽培している「ラビットアイ」ももちろん大切な系統です。酸味が少なくマイルドに味わえるため、子供さんにもオススメです。
6月〜8月にかけて実をつける2系統のそれぞれの味、甘さ、食感などを、ぜひ比較して楽しんでください!
ハイブッシュブルーベリー系統
品種登録番号:第21149号
フロリダ大学契約品種
最大7gを超える極大粒種で、収穫初期の平均重量は4.0g以上。味は酸度が低く甘みがあり、ジューシーさを持つ。
ハイブッシュブルーベリー系統
フロリダ大学契約品種
柔らかさとジューシーさを持ち、瑞々しさを強く感じる。強い甘みと弱い酸味のバランスも良い。
ハイブッシュブルーベリー系統
フロリダ大学契約品種
果実が大きく(約3g超)、収量が多い。果皮が薄く食感が良い。固さや香りに優れ、糖度と酸度のバランスが良い。
ハイブッシュブルーベリー系統
品種登録出願番号:第27499号
ジョージア大学契約品種
果実の見た目、食味が良く、販促しやすい品種。味は酸味と甘みのバランスが良くジューシー。収量はサザンハイブッシュとしてはかなり多い。
ラビットアイブルーベリー系統
品種登録番号:第16969号
ジョージア大学契約品種
果実の房が詰まりすぎず、果実も非常に大粒。
ラビットアイブルーベリー系統
品種登録出願番号:第23384号
フロリダ大学契約品種
ブルーベリー園を鮮やかに彩るコーラルピンクの果実の品種。酸味がほとんどなく爽やかな甘さ。かなりジューシーで、種のザラザラ感が少ない。