娘が3歳の頃、自宅から車で程近いところにブルーベリー農園があることを知った。
夏になったらブルーベリー摘みを一緒にしたいなぁと思い夏を待った。
自宅から山手の方へ車を走らせる。
山の木々をくぐり抜け、緑の中をドライブすると突然ポツリと現れるブルーベリー園。
暑い日差しの中車を止め、娘は夫に抱っこされて後ろを歩く私をご機嫌で見つめていた。
ブルーベリー摘みは背の低い3歳の娘でも手をのは増せば届く高さに実があって、嬉しそうに頬張っていた。
それはそれは嬉しそう。
けれども、夏の日差しは暑くて、そう長くは摘み取りもしていられない。
近くに併設されているカフェで涼みながらお茶でもしよう。
そのカフェにはブルーベリーづくしの魅力的なメニューが並んでいて、ブルーベリージュースやかき氷の美しい紫が目に飛び込んできた。
そしてお店の奥にはメラメラと炎がのぞく石窯。
さらに窯の中にはピザが見える。
喉を潤し、小腹が満たせる!
さっそく家族で石窯焼きのピザを注文。
マルゲリータやキノコのピザなどなどもあったかなあ。
けれども初めて目にする「ブルーベリーピザ」なるものに惹かれ「これにしよ!!」と夫と目を合わせた。
石窯で焼かれた香ばしい生地にトロトロチーズ、その中に果肉が潰れてジュワっとジューシーなブルーベリーがたっぷりのっている。
「お好みで蜂蜜をかけてお召し上がりください」と、お店の方が蜂蜜の瓶をテーブルに置いてくださる。
チーズの酸味とブルーベリーの酸味と甘さが絶妙で、娘も初めて食するお味に口の周りをブルーベリーだらけにしてピザをほおばっている。
(ブルーベリーの汁が服に着いちゃう〜)と気になるも、まあいいか、こんなに美味しそうに食べているんだし。
とか何とか思いながら、美味しく満たされた時間が過ぎていった。
その味が忘れられず、自宅でも気軽にあの味わいを再現したいなぁと思ったのが、ブルーベリーのチーズトースト。
ピザ生地も石窯もないけれど、冷蔵ブルーベリーとピザ用チーズにトースターがあればいつでもあの幸せなお味が。
7歳になった娘は、ブルーベリーチーズピザをほおばったことを覚えているかな?
味の記憶はいかほどか。
家でブルーベリーチーズトーストをほおばりながら、あの夏のことをちょっぴり思い出してくれていたら嬉しいな。
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アオニサイファームブルーベリー農園 フードメニュー検討メンバー。小学校の頃からお菓子作りを楽しみ、カフェでアルバイトをしていた際にお客さんへ提供するお菓子を作っていた経験あり。本業は自宅ピアノ教室講師で、夫はアオニサイファームを写真等でサポートしているAKIPIN。